住宅を建てたときに、またその地域に暮らすときに知っておきたいのが、助成金です。
もちろん、国から出るものもあるのですが、各自治体が独自で設けているものもあります。
そこでここでは、国のもの、そして豊中市の助成金について解説します。
育児中のご家庭にとって、強い味方になるものもありますので、チェックしておきましょう。
まずは、国からもらえる助成金について紹介します。
すまい給付金の対象となるのは、消費税10%が適用されている新築および中古再販住宅となります。
(※制度としては、消費税率10%への引き上げに伴って実施されたのが始まりです)
新築は注文住宅、もしくは分譲住宅。中古再販住宅は不動産会社の仲介で売られているものが対象となり、例えば個人が売り主の中古住宅では非課税のため、これに該当しません。
対象要件としては、床面積が40m2以上(特別措置終了後は50m2以上)もので、その住宅に自分が居住し、収入が一定以下の場合に制度を利用することができます。
以下、国税庁のHPに詳細が掲載されていますので参考にしてください。
参考:国税庁HP「一般住宅の新築等をした場合」(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1212.htm)
給付金については、最大で50万円。「都道府県民税の所得割額」によって決まり、収入額が高くなるほどその額も少なくなっていきます。
給付金がいくらくらいになるのかは、国土交通省のすまい給付金事務局HPにある「すまい給付金シミュレーション」を利用すると便利です。
参考:すまい給付金事務局HP「すまい給付金シミュレーション」(https://sumai-kyufu.jp/simulation/)
上記の『すまい給付金』は、住宅を建てる上で利用しやすい助成金なのですが、他にも「ZEH(ゼッチ)」に関する助成金(先着方式)、
地域密着型の中小工務店で住宅を建てた場合に利用できる「地域型グリーン化事業」などがありますので、それぞれの対象になるのかを確認してみるとよいでしょう。
次に豊中市独自の助成金、『三世代同居・近居支援住宅取得補助金』について解説します。
これは、市外在住の子育て世代が市内に住む親世帯と同居、もしくは近居する際にかかる住宅取得費用の一部を補助してくれるというもの。
金額は1戸あたり、最大で25万円。先着順なので早期受付が必要となります。
また、豊中市のHPによると、対象者並びに住宅要件は以下の通りです。
対象者要件
子世帯のうち、住宅の取得に係る契約を行った者であること
子世帯が中学生以下の子(妊娠中を含む)と同居している親子世帯であること
子世帯が転入する前に1年以上継続して市外に居住していること
子世帯が転入後3年以上継続して補助対象の住宅に居住する見込みであること
子世帯の全員が補助対象の住宅に居住していること
子世帯・親世帯の全員が豊中市税を滞納していないこと
同居・近居する親(祖父母も可)が1年以上継続して市内に居住していること
※市外から、取得した住宅へ直接転入する必要があります。
(例えば、転入する際、一旦市内の賃貸住宅に入居してから住宅を購入した場合は対象外となります。)
住宅要件
令和2年(2020年)4月1日以降に売買・建築請負契約を締結した住宅であること
子世帯が居住するために子が市内に所有する住宅であること
建築基準法その他の法令に基づき適正に建築された住宅であること
昭和56年(1981年)6月1日以降に建築工事に着工した住宅であること(昭和56年(1981年)5月31日以前に着工した住宅の場合、耐震診断や耐震改修工事が実施されているなど、既に地震に対する安全性に係る建築基準法の規定に適合することが確認されている住宅であること)
引用元:豊中市HP「豊中市三世代同居・近居支援住宅取得補助金」より(https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kurashi/jutaku/sumaiyakudachi/hojo-shutoku.html)
親の住んでいる自分の生まれ育った環境で子育てがしたい、という方にとっては利用しやすい制度なのではないでしょうか。
そしてさらに、市内にZEHを新築した場合は、20万円を補助するというものもありますので、導入している場合は利用しましょう。
住宅に関する助成金のほか、各自治体では育児に関する独自の助成金を設けているところもあります。もちろん豊中市も例外ではなく、子育て世代にとっては強い味方となるものもありますので、チェックしておきましょう。
全国的に多くの自治体が取り入れているのが、出産に関する助成金です。豊中市も設けており、詳細は以下となります。
所得制限はありますが、育児に関する支援としては以下条件で利用できます。
【児童手当】
【公立小中学校給食費】
【児童クラブ利用料金】
・平日
・土曜日
【ファミリーサポート利用料金】
豊中市では、母子・父子といったひとり親家庭に対する支援も行っています。
(※こちらも所得制限がありますので、自治体への確認が必要です)
【ひとり親医療費助成】
【児童扶養手当】
豊中市では、「こどもすこやか育みプラン・とよなか」というスローガンを掲げており、「障害のある子どもへの支援の充実」に係る取組みを推進していることからも、障害児支援には力を入れているようです。手当としては、以下の通りとなります。
【特別児童扶養手当】
【障害児福祉手当】
【障害発達センター数】
2か所
上記各助成金の参考:豊中市HP(https://www.city.toyonaka.osaka.jp/)
以上、国と豊中市の住宅、育児に関する助成金について解説してきました。
期間や先着順など設けられていることもありますし、自治体によっては補助金の期間内であっても予算に限りがあり、申請者が多ければ終了することもありますので、住宅購入の際は合わせてチェックすることが必要です。助成金を賢く利用して、快適な暮らしと子どもの成長のために役立ててみてはいかがでしょうか。
株式会社リブランド
引用元:株式会社リブランド公式HP(https://www.liveland.co.jp/works/new/子どもたちの好奇心をくすぐる家/)
パナソニックホームズ
引用元:パナソニックホームズ公式HP(https://homes.panasonic.com/common/kosodate/concept/kiban.html)
ユニバーサルホーム
引用元:ユニバーサルホーム(https://www.universalhome.co.jp/works/353.html)
※豊中市を施工対象としている住宅会社のうち、
子育て住宅のプランを持つ3社をご紹介します(2021年4月時点の情報をもとに調査)。